【沖縄六日目】
2008年6月12日
有人島では日本最南端
波照間島に行きました。
つか行けました。
サトウキビとヤギの島です。
(↓クリックすると壁紙サイズ)

この閉鎖空間はクセになる。

なんにもない島とよく言われますが
サトウキビ畑も泡波もシャーベットグリーンの海も
ウチの近所にはないです。

以下、空が曇っててちょっと残念。
有人島では日本最南端
波照間島に行きました。
つか行けました。
サトウキビとヤギの島です。
(↓クリックすると壁紙サイズ)

この閉鎖空間はクセになる。

なんにもない島とよく言われますが
サトウキビ畑も泡波もシャーベットグリーンの海も
ウチの近所にはないです。

以下、空が曇っててちょっと残念。
.
.
朝、石垣島はなんだか雲が多いです。
風も吹いてます。
波照間にはもう行けないのじゃろかと
おそるおそる離島桟橋の船会社に連絡したら
船は出るとのこと。ヨシ!
しかし、ヤバかったら引き返すかも…とのこと。
船は外海に出してみないとわからない。
つまり昨日となにも状況変わってないという…
とりあえず乗りました。
思い出すのもあれですが
人生の船酔い経験は多々あれど
一番ひどかった。
原子力空母が大海原でマッチ棒サイズなんだから
100人乗りの高速艇はマッチのリンに
たまについてるとんがってるとこさ…
桟橋まで迎えに来てくれてた民宿のワゴンに乗り
七年ぶりの景色を見る元気もなく宿に着いて
部屋のベッドに転がるなり気絶。
一時間ほどでスッキリ回復。
宿は七年前にもお世話になった星空荘という民宿で、
部屋の名前が星座なのです。
私と友人は白鳥座。

デネブだ!おかんだ!
つか、えらくファンシーな鍵になっているような…
確か前はもっとこう普通で…
というわけで、集落の真ん中の宿から
北側のビーチまでチンタラ歩いてゆきます。


結構な距離あるんで自転車借りてもよかったんだけど
まずは歩かないと、自転車で流れる景色では速すぎて
もったいないのです。

自転車の目線はけっこう高いので
普段の目線で見てみたいし。

2mほどに育ったサトウキビの畑と
真っ白い砂利道。
いちいち足を止めて見入りながら
歩くこと15分ほどで北向きのビーチ・ニシ浜へ

「ニシ」といっても沖縄では「北」の意味。
東=アガリ 西=イリ 南=ペー(パイ) 北=ニシと呼ぶのです。

北の先には西表島が見えるハズなのですが
時化てるようでまったく見えません。

西の先には台湾がすぐそこ。
沖縄本島までの距離と変わりません。

波照間島唯一の海水浴場ニシ浜には
あずま屋とシャワーだけで、
売店とかカフェとか全くないのですが
新しくペンションが出来てました。

こっちはこんなに晴れてるのに
すごい天気の差。

数年ぶりというか
前に来て以来に海で泳いだというか
カナヅチなので浸かったというか
久々のしょっぱい水とたゆたう感覚満喫。

海から上がってシャワーしなくても肌サラサラ。
海では船を揺らすのでうらめしいけど
陸で浴びれば心地よい南風に吹かれながら
あずま屋で休んでいると
近くで同じく休んでいたご年配の海水浴客の方々が
「港のそば屋がおいしい」と噂していたので
我々も集落へ帰る途中に寄って
ちょっと遅めの昼食をとることに。
まあなんだかんだでこの旅では
十四時くらいに昼食とってるので
ある意味規則正しいです。ズレてるけど(笑)
波照間桟橋のおそば屋さん「海畑(イーノー)」へ

波照間産泡盛「泡波」のビンに入ってるのは
島とうがらしの泡盛漬け。
そばに入れるとふわりとお酒の香りと
酸味&辛みが足されて急にタイとかベトナムとかの
南国っぽい味になります。
お水のカップがそういや必ず
どこでもオリオンビールのだった。
ソーキそば。

外のテラス席に持って来てくれました。
海側にもテラス席あればいいのに。惜しい。
ここのはソーキのほかに紅ショウガと
天ぷらというか揚げ天が入ってます。
太めのやわらか麺に甘く煮たソーキと
コクのあるスープ。ほんとだ噂通りおいしい!
宿に戻って、シャワーを浴び、
船のデッキでかぶった黒煙まみれの服とかを
中庭で洗濯する間
ヒマなので宿をうろついていると
千葉から来たという宿泊客の女の子二人に
「五人いるとライブやってくれるんです!
泡盛付きで二千円なんです!」と
声をかけられる三人組の私達。
今夜は星が見えたら星空観測タワーに
行くつもりだったけど、どうも曇りっぽいので
夕食後どなたかも存じない人のライブに行くことに。


↑宿の玄関の掲示板スペースに貼ってあった
星空ライブの告知ポスター。
星空観測タワーの名物管理人・新城さんは
2002年秋に辞職なさったそうな。
あの理科の授業みたいなプラネタリウムの星解説とか
明るすぎて星が見えないと満月に文句を言う
管理人さんはもういないのか…
星空荘のカフェで名物泡盛アイスー!

ていうかカフェが出来てるー!
前は確かお盆でお休みだったあの小さな商店か!
なんかどう見ても内地の人な従業員のお姉さん達がいるし
そういえば近所の共同売店の店員さんもおばあでなく
内地のお姉さんになってた。
もともと沖縄の観光業は内地から島に来てる人のほうが
多いそうですが、波照間もここ数年でドカンと増えたそうな。
確かにカフェや宿増えてるしホテルまで出来てるしなあ。
アイスはサラリとしたアイスクリンタイプなうえに
気温も高いので溶けるの速い速い!

向かいの小学校近くの
大きなガジュマルの木の下で一休み。

泳いでシャワー後で木陰でアイス。
幸せ。
しかし超下戸なので泡盛たっぷりなアイスは半分でギブ。
残りは友人に。おいしいのに…くやしいっ
宿で自転車を借り、島一周へ。
竹富島もそうでしたが、
この島のレンタル自転車にも鍵はありません。
信頼のみで成り立ってるのだなあ。
波照間島は面積12.7km2、標高59.5m、
外から見ると平べったい島ですが、意外と起伏があり
外周道路へ向かって自転車を漕がずとも降りてゆきます。

帰りの坂が長くて大変だったっけなあと思いつつ、
いいや今が気持ちよければなんくるないさー。
珊瑚石を積み上げて作った
高さ4mのコート盛(遠見台)からの眺め。

400年くらい前まではここから遠くをゆく外国船を監視したり
島伝いにのろしをあげて石垣島の役所に通報したりしてたそうです。

雲りぎみでしたが、あまり日差し強いと
暑くてきついので問題ないです。
小さいですが空港もあります。

サコナ(長命草)ジュースとか
ツナンバ(アキノノゲシ)ジュースとか
ヌーバー(リュウキュウヨモギ)ジュースとか
珍しいジュースやTシャツを売ってる売店があるというけど
お休みで残念。朝10時前後しか開いてないそうです。
次は飛行機で行く…船はもう…
ゆるやかな坂のアップダウンを繰り返しながら
最南端のあたりへ。

切り立った断崖絶壁の高那崎。

手すりとかありません。危ないです。
落ちないまでも、もとはサンゴの石灰岩はギザギザなので
転んだだけも大ダメージ必至です。怖すぎる。
ここは地の果て流されて、オレー

つか、なんか中央の岩が横顔に見えるんですが…
最南端ぽくこんな碑があります。


平和の碑のほうの足もとには
ドラゴンボールの蛇の道みたいな
石で出来た遊歩道のようなものがあります。

これは日本全国都道府県から持って来た石で出来てます。

どっからの石か書いてあるので
思わず自分の出身地のとか探してしまう(笑)
ここから南は島一つ見えません。

でも、南波照間島(パイパティローマ)という
伝説の島があるそうです。

琉球のニライカナイ伝説の一種で、神々のいる楽園
そこにゆけば幸せになれるという島。

400年前から100年ほど前まであった人頭税の重さに
耐えきれず、多くの人がパイパティローマを目指して
船を出し、戻って来なかったそうです。

最南端だけど、行き止まりじゃないのです。
岬には砂浜によく生えてるジャングルっぽい草が

これでもかとフリーダムに繁ってます。

防風林も松ではなく南国調。

むしろジャングル。


島を半周したあたりで晩ご飯の時間もとい
自転車を返す時間が近づいて来たので
宿に戻ることに。

画像だとわかりにくいですが、ゆるやかな坂道です。
下った分がんばらねば…
ま、まあ、こんなの晩飯前よ!まさに!
昇って来て振り返るとこんなカンジ。

知らない土地では、坂道上がって振り返ると
全然違う景色が見えるのが面白いのです。
そのまま坂越えて下るのはもったいない。
まだちょっと低いサトウキビ。

冬と春と夏の三回に植える時期があるので、畑によって
育ち具合がバラバラ。
ウシだー

波照間の牛は島では食べず、元牛として
石垣島や日本各地に売るんだそうです。
島のあちこちにはヤギが。

波照間島は
人口の八割が
ヤギ
そんなラーメンズのコントっぽい
フレーズを思い出しますが
そういえば以前旧盆のムシャーマというお祭りの
頃に来た時は島でヤギを見たのは
二回くらいだった。
ガイドブックにはヤギがいっぱいと書いてあったのに。
二回見たうちの一回は上の画像の坂道の途中
親子っぽい二匹が繋がれていて、たいそう人懐っこく
頭撫でたりツノさわったり舐められたりして
きっつい坂の途中での一休み、ヤギ親子に癒された。
二回目に見たのは、祭りの日のご飯のヤギ汁だった。
ヤギは夏のお盆と冬のサトウキビ収穫のお祝いに
食べるんだそうです。
…そうか…食ったからお盆の時はいなかったのか…
というわけで、宿で晩ご飯。
食堂に入るとお膳で机に人数分用意されてます。
なんだか学生寮を思い出す。

カツオのお刺身、青パパイヤのサラダ、青パパイヤの煮付け、
もずく、ウナギの蒲焼き、ラフテー、島豆腐、
珍しくキャベツの浅漬け。
イヤ、もしかしたらキャベツじゃないかも…
味はキャベツの外側の味だったんだけど自信ない。
だってキャベツ畑なんて見なかったし売ってないし…
ここのラフテーが今まで食べた中で一番甘く
一番柔らかでおいしかったです。すごく上手に作ってた。
カツオのお刺身に付いてるツマはサコナの千切りかなあ。
ちょっと苦みがあるけど、大根みたいに水っぽくないので
いつも一緒に食べます。
波照間空港で売ってるジュースのやつ。
晩ご飯を食べ終わって、星空ライブとやらの
お迎えが来るまで時間もあるし
なによりまだ陽がある。
というわけで食後の腹ごなしに散歩。


写真には撮れなかったけど
空を凧かと思うほど巨大なツバメが飛んでました。
しっぽがツバメみたいに二つに別れてたんで
たぶんクロアジサシ。
夕暮れに滑空してバットマンみたいでカッコよかったー

そういやヘコヘコ飛ぶでかいコウモリは
ここでは見れなかった。

電線からぶら下がってるのもいなかったし。
またウシだー

見張り小屋からはラジオの音が響いてましたが
誰もいなかった…いいんだろうか。

耳のタグに「みやこ」と名前が書いてありました。
名前つけてかわいがってるのか
宮古島に売る商品なのかは謎。
昼間泳いだニシ浜へ

満潮に近かった昼よりだいぶ潮が引いてました。
夕日見れるかなーと思ったけど
曇っててやっぱムリでした。

暗くなってきたし、戻るかー
さてライブ。
外が暗くなった頃、きれいなないちゃーぽいお姉さんと
どうみてもしまんちゅ(島の人)なおじさんが
宿までワゴンで迎えに来て、数分車にゆられ
畑のド真ん中っぽいところで降ろされる。
わりと近くに海が見える。
南に坂を下って来たから
観測タワーとか高那岬のほうかな…
なんだか牛の匂いのするほったて小屋がある。
ヤギ繋がれてるし、牛小屋もあるっぽい。
手作り感溢れるテラスにはテーブルと椅子が。
なんだ、ポスターみたいに草の上でやるんじゃないのか。
つか、だ、大丈夫なのかこれちゃんと許可取って
営業してんのか?とドキドキしてると
お姉さんが「足もと気を付けてねーもう大丈夫ー?」と。
ん?何が?
「私、今日船でデッキに乗ってたのよー
真っ青で倒れてたからー」
お、お恥ずかしい…
ああ…そういえば一番前の真ん中に座ってた
きれいなお姉さんがいたなあ…あの子か…
そんなことはどんなに具合が悪くても憶えている(笑)
いやまあお姉さんといっても多分私より
実年齢はかなりお若いですが。
お姉さんがテーブルに泡波や割る用の水や
冷えたさんぴん茶(ジャスミン茶)のペットボトルを
ガンガン乗せます。

ツマミはかっぱえびせんとか
スナック袋菓子。なんかホームパーティというか
友達の家の飲み会みたいになってきました。
おじさんは「何歌おっか?」とリクエストしながら
サンシン(三味線)のチューニング。

おじさんは波照間出身のプロの民謡歌手で
後冨底周二さんという方。
「周ちゃんて呼んでねー」ということなので、以下周ちゃん。
八重山で観光してるとあちこちで流れるので
必ず耳にする「安里屋ユンタ」や
八重山の島々の民謡メドレー、
女子率が高かったからか恋を歌った曲など
曲の合間に歌の意味の説明を面白おかしくしつつ
弾き語ってくれました。

意外に速い曲もあり、周ちゃんは汗だくで
リッチー・ブラックモアばりの速弾きや、
三本ある弦の一本だけで演奏したりと芸達者。
ライブの曲目は決まってなく、その場の
お客さんのノリに合わせるのだそう。
私達は内地でメジャーな曲しかわからないので
歌本からリクエストしてBIGENや夏川りみ、
TheBoomの島唄など。
最近の曲はよくわかんないから一緒に歌ってと
周ちゃん。なるほど、ライブというか後半は
皆で歌いおしゃべりして飲む、
いわゆる「ゆんたく」なのか。

中でも楽しいのは「てんてん」という
究極のアドリブメドレー
しかも観客も一緒に合唱。
曲目は何でもアリ。そこにいる全員が歌えるようにと
幼稚園で習うような童謡の「桃太郎」だの
「君が代」「お正月」などから
歌ったばかりのBIGENまで何でもOK
歌ってないときは我々観客は「てんてん!」と
テンション高くかけ声をかけ続けないといけないルール。
「てんてん!」の間に奏者は次の曲を考えるのです。
かけそこなうと叱られる(笑)
曲とか歌とか言うよりむしろ
これ何のプレイよっていう(笑)
星空は残念ながら曇ってて
流れる雲のすき間からたまーに半月や星が
見えるくらいでしたが、
雲が切れた時に電気を消して
波照間の民謡を歌ってくれて雰囲気満点。

隠れがちな月や星の光でさえも
ちゃんと顔の判別が出来るくらい明るくて
机の上のボトルやグラスには影が落ちてます。
いい夜だなあ。
ゆんたくなライブも終わり、宿に送ってもらって
周ちゃん&お姉さんとはお別れ。
お姉さんは周ちゃんのお弟子さんというか
アシスタントというかそういうカンジ。
興奮さめやらぬ我々観客は宿の前の広場で立ち話。
どこ見て来ただの仕事の愚痴(笑)だの話してると
通りすがりに「こんばんはー」と一人の青年が。
どっかの宿の従業員で、内地から来た彼は
もとバックパッカーで、流浪の果てに見つけた
一見楽園っぽいここで働くことがいかに大変かを
語って颯爽と帰ってゆきました。
へ…変な子…
まあ夜も遅いしシャワーも浴びたいしと
お酒の入った皆さんは早々に部屋で熟睡だったようだけど
飲まなかった私と友人は、疲れてて眠いけど
シャワー浴びたら暑いしなんだか眠れない。
というわけで外に涼みに行くと、
さっきまで曇ってた空が晴れ、月も沈み
満点の星空に。天の川もクッキリ見えます。
天の川が二本に別れてるの見たのはいつぶりか。
波照間島は緯度が低いので南十字星が見れるのですが
時期的にシーズン終わりなので水平線ギリギリだから
集落の中からでは見えませんでしたが
88ある星座のうち84の星座を見れるのは
日本では波照間島だけだそうです。
次はやっぱムシャーマの頃に、ちょっと長逗留したいなあ。
明日はもう帰らなくてはなりません。
沈没したくなる人の気持ちがわかる…
.
朝、石垣島はなんだか雲が多いです。
風も吹いてます。
波照間にはもう行けないのじゃろかと
おそるおそる離島桟橋の船会社に連絡したら
船は出るとのこと。ヨシ!
しかし、ヤバかったら引き返すかも…とのこと。
船は外海に出してみないとわからない。
つまり昨日となにも状況変わってないという…
とりあえず乗りました。
思い出すのもあれですが
人生の船酔い経験は多々あれど
一番ひどかった。
原子力空母が大海原でマッチ棒サイズなんだから
100人乗りの高速艇はマッチのリンに
たまについてるとんがってるとこさ…
桟橋まで迎えに来てくれてた民宿のワゴンに乗り
七年ぶりの景色を見る元気もなく宿に着いて
部屋のベッドに転がるなり気絶。
一時間ほどでスッキリ回復。
宿は七年前にもお世話になった星空荘という民宿で、
部屋の名前が星座なのです。
私と友人は白鳥座。

デネブだ!おかんだ!
つか、えらくファンシーな鍵になっているような…
確か前はもっとこう普通で…
というわけで、集落の真ん中の宿から
北側のビーチまでチンタラ歩いてゆきます。


結構な距離あるんで自転車借りてもよかったんだけど
まずは歩かないと、自転車で流れる景色では速すぎて
もったいないのです。

自転車の目線はけっこう高いので
普段の目線で見てみたいし。

2mほどに育ったサトウキビの畑と
真っ白い砂利道。
いちいち足を止めて見入りながら
歩くこと15分ほどで北向きのビーチ・ニシ浜へ

「ニシ」といっても沖縄では「北」の意味。
東=アガリ 西=イリ 南=ペー(パイ) 北=ニシと呼ぶのです。

北の先には西表島が見えるハズなのですが
時化てるようでまったく見えません。

西の先には台湾がすぐそこ。
沖縄本島までの距離と変わりません。

波照間島唯一の海水浴場ニシ浜には
あずま屋とシャワーだけで、
売店とかカフェとか全くないのですが
新しくペンションが出来てました。

こっちはこんなに晴れてるのに
すごい天気の差。

数年ぶりというか
前に来て以来に海で泳いだというか
カナヅチなので浸かったというか
久々のしょっぱい水とたゆたう感覚満喫。

海から上がってシャワーしなくても肌サラサラ。
海では船を揺らすのでうらめしいけど
陸で浴びれば心地よい南風に吹かれながら
あずま屋で休んでいると
近くで同じく休んでいたご年配の海水浴客の方々が
「港のそば屋がおいしい」と噂していたので
我々も集落へ帰る途中に寄って
ちょっと遅めの昼食をとることに。
まあなんだかんだでこの旅では
十四時くらいに昼食とってるので
ある意味規則正しいです。ズレてるけど(笑)
波照間桟橋のおそば屋さん「海畑(イーノー)」へ

波照間産泡盛「泡波」のビンに入ってるのは
島とうがらしの泡盛漬け。
そばに入れるとふわりとお酒の香りと
酸味&辛みが足されて急にタイとかベトナムとかの
南国っぽい味になります。
お水のカップがそういや必ず
どこでもオリオンビールのだった。
ソーキそば。

外のテラス席に持って来てくれました。
海側にもテラス席あればいいのに。惜しい。
ここのはソーキのほかに紅ショウガと
天ぷらというか揚げ天が入ってます。
太めのやわらか麺に甘く煮たソーキと
コクのあるスープ。ほんとだ噂通りおいしい!
宿に戻って、シャワーを浴び、
船のデッキでかぶった黒煙まみれの服とかを
中庭で洗濯する間
ヒマなので宿をうろついていると
千葉から来たという宿泊客の女の子二人に
「五人いるとライブやってくれるんです!
泡盛付きで二千円なんです!」と
声をかけられる三人組の私達。
今夜は星が見えたら星空観測タワーに
行くつもりだったけど、どうも曇りっぽいので
夕食後どなたかも存じない人のライブに行くことに。


↑宿の玄関の掲示板スペースに貼ってあった
星空ライブの告知ポスター。
星空観測タワーの名物管理人・新城さんは
2002年秋に辞職なさったそうな。
あの理科の授業みたいなプラネタリウムの星解説とか
明るすぎて星が見えないと満月に文句を言う
管理人さんはもういないのか…
星空荘のカフェで名物泡盛アイスー!

ていうかカフェが出来てるー!
前は確かお盆でお休みだったあの小さな商店か!
なんかどう見ても内地の人な従業員のお姉さん達がいるし
そういえば近所の共同売店の店員さんもおばあでなく
内地のお姉さんになってた。
もともと沖縄の観光業は内地から島に来てる人のほうが
多いそうですが、波照間もここ数年でドカンと増えたそうな。
確かにカフェや宿増えてるしホテルまで出来てるしなあ。
アイスはサラリとしたアイスクリンタイプなうえに
気温も高いので溶けるの速い速い!

向かいの小学校近くの
大きなガジュマルの木の下で一休み。

泳いでシャワー後で木陰でアイス。
幸せ。
しかし超下戸なので泡盛たっぷりなアイスは半分でギブ。
残りは友人に。おいしいのに…くやしいっ
宿で自転車を借り、島一周へ。
竹富島もそうでしたが、
この島のレンタル自転車にも鍵はありません。
信頼のみで成り立ってるのだなあ。
波照間島は面積12.7km2、標高59.5m、
外から見ると平べったい島ですが、意外と起伏があり
外周道路へ向かって自転車を漕がずとも降りてゆきます。

帰りの坂が長くて大変だったっけなあと思いつつ、
いいや今が気持ちよければなんくるないさー。
珊瑚石を積み上げて作った
高さ4mのコート盛(遠見台)からの眺め。

400年くらい前まではここから遠くをゆく外国船を監視したり
島伝いにのろしをあげて石垣島の役所に通報したりしてたそうです。

雲りぎみでしたが、あまり日差し強いと
暑くてきついので問題ないです。
小さいですが空港もあります。

サコナ(長命草)ジュースとか
ツナンバ(アキノノゲシ)ジュースとか
ヌーバー(リュウキュウヨモギ)ジュースとか
珍しいジュースやTシャツを売ってる売店があるというけど
お休みで残念。朝10時前後しか開いてないそうです。
次は飛行機で行く…船はもう…
ゆるやかな坂のアップダウンを繰り返しながら
最南端のあたりへ。

切り立った断崖絶壁の高那崎。

手すりとかありません。危ないです。
落ちないまでも、もとはサンゴの石灰岩はギザギザなので
転んだだけも大ダメージ必至です。怖すぎる。
ここは地の果て流されて、オレー

つか、なんか中央の岩が横顔に見えるんですが…
最南端ぽくこんな碑があります。


平和の碑のほうの足もとには
ドラゴンボールの蛇の道みたいな
石で出来た遊歩道のようなものがあります。

これは日本全国都道府県から持って来た石で出来てます。

どっからの石か書いてあるので
思わず自分の出身地のとか探してしまう(笑)
ここから南は島一つ見えません。

でも、南波照間島(パイパティローマ)という
伝説の島があるそうです。

琉球のニライカナイ伝説の一種で、神々のいる楽園
そこにゆけば幸せになれるという島。

400年前から100年ほど前まであった人頭税の重さに
耐えきれず、多くの人がパイパティローマを目指して
船を出し、戻って来なかったそうです。

最南端だけど、行き止まりじゃないのです。
岬には砂浜によく生えてるジャングルっぽい草が

これでもかとフリーダムに繁ってます。

防風林も松ではなく南国調。

むしろジャングル。


島を半周したあたりで晩ご飯の時間もとい
自転車を返す時間が近づいて来たので
宿に戻ることに。

画像だとわかりにくいですが、ゆるやかな坂道です。
下った分がんばらねば…
ま、まあ、こんなの晩飯前よ!まさに!
昇って来て振り返るとこんなカンジ。

知らない土地では、坂道上がって振り返ると
全然違う景色が見えるのが面白いのです。
そのまま坂越えて下るのはもったいない。
まだちょっと低いサトウキビ。

冬と春と夏の三回に植える時期があるので、畑によって
育ち具合がバラバラ。
ウシだー

波照間の牛は島では食べず、元牛として
石垣島や日本各地に売るんだそうです。
島のあちこちにはヤギが。

波照間島は
人口の八割が
ヤギ
そんなラーメンズのコントっぽい
フレーズを思い出しますが
そういえば以前旧盆のムシャーマというお祭りの
頃に来た時は島でヤギを見たのは
二回くらいだった。
ガイドブックにはヤギがいっぱいと書いてあったのに。
二回見たうちの一回は上の画像の坂道の途中
親子っぽい二匹が繋がれていて、たいそう人懐っこく
頭撫でたりツノさわったり舐められたりして
きっつい坂の途中での一休み、ヤギ親子に癒された。
二回目に見たのは、祭りの日のご飯のヤギ汁だった。
ヤギは夏のお盆と冬のサトウキビ収穫のお祝いに
食べるんだそうです。
…そうか…食ったからお盆の時はいなかったのか…
というわけで、宿で晩ご飯。
食堂に入るとお膳で机に人数分用意されてます。
なんだか学生寮を思い出す。

カツオのお刺身、青パパイヤのサラダ、青パパイヤの煮付け、
もずく、ウナギの蒲焼き、ラフテー、島豆腐、
珍しくキャベツの浅漬け。
イヤ、もしかしたらキャベツじゃないかも…
味はキャベツの外側の味だったんだけど自信ない。
だってキャベツ畑なんて見なかったし売ってないし…
ここのラフテーが今まで食べた中で一番甘く
一番柔らかでおいしかったです。すごく上手に作ってた。
カツオのお刺身に付いてるツマはサコナの千切りかなあ。
ちょっと苦みがあるけど、大根みたいに水っぽくないので
いつも一緒に食べます。
波照間空港で売ってるジュースのやつ。
晩ご飯を食べ終わって、星空ライブとやらの
お迎えが来るまで時間もあるし
なによりまだ陽がある。
というわけで食後の腹ごなしに散歩。


写真には撮れなかったけど
空を凧かと思うほど巨大なツバメが飛んでました。
しっぽがツバメみたいに二つに別れてたんで
たぶんクロアジサシ。
夕暮れに滑空してバットマンみたいでカッコよかったー

そういやヘコヘコ飛ぶでかいコウモリは
ここでは見れなかった。

電線からぶら下がってるのもいなかったし。
またウシだー

見張り小屋からはラジオの音が響いてましたが
誰もいなかった…いいんだろうか。

耳のタグに「みやこ」と名前が書いてありました。
名前つけてかわいがってるのか
宮古島に売る商品なのかは謎。
昼間泳いだニシ浜へ

満潮に近かった昼よりだいぶ潮が引いてました。
夕日見れるかなーと思ったけど
曇っててやっぱムリでした。

暗くなってきたし、戻るかー
さてライブ。
外が暗くなった頃、きれいなないちゃーぽいお姉さんと
どうみてもしまんちゅ(島の人)なおじさんが
宿までワゴンで迎えに来て、数分車にゆられ
畑のド真ん中っぽいところで降ろされる。
わりと近くに海が見える。
南に坂を下って来たから
観測タワーとか高那岬のほうかな…
なんだか牛の匂いのするほったて小屋がある。
ヤギ繋がれてるし、牛小屋もあるっぽい。
手作り感溢れるテラスにはテーブルと椅子が。
なんだ、ポスターみたいに草の上でやるんじゃないのか。
つか、だ、大丈夫なのかこれちゃんと許可取って
営業してんのか?とドキドキしてると
お姉さんが「足もと気を付けてねーもう大丈夫ー?」と。
ん?何が?
「私、今日船でデッキに乗ってたのよー
真っ青で倒れてたからー」
お、お恥ずかしい…
ああ…そういえば一番前の真ん中に座ってた
きれいなお姉さんがいたなあ…あの子か…
そんなことはどんなに具合が悪くても憶えている(笑)
いやまあお姉さんといっても多分私より
実年齢はかなりお若いですが。
お姉さんがテーブルに泡波や割る用の水や
冷えたさんぴん茶(ジャスミン茶)のペットボトルを
ガンガン乗せます。

ツマミはかっぱえびせんとか
スナック袋菓子。なんかホームパーティというか
友達の家の飲み会みたいになってきました。
おじさんは「何歌おっか?」とリクエストしながら
サンシン(三味線)のチューニング。

おじさんは波照間出身のプロの民謡歌手で
後冨底周二さんという方。
「周ちゃんて呼んでねー」ということなので、以下周ちゃん。
八重山で観光してるとあちこちで流れるので
必ず耳にする「安里屋ユンタ」や
八重山の島々の民謡メドレー、
女子率が高かったからか恋を歌った曲など
曲の合間に歌の意味の説明を面白おかしくしつつ
弾き語ってくれました。

意外に速い曲もあり、周ちゃんは汗だくで
リッチー・ブラックモアばりの速弾きや、
三本ある弦の一本だけで演奏したりと芸達者。
ライブの曲目は決まってなく、その場の
お客さんのノリに合わせるのだそう。
私達は内地でメジャーな曲しかわからないので
歌本からリクエストしてBIGENや夏川りみ、
TheBoomの島唄など。
最近の曲はよくわかんないから一緒に歌ってと
周ちゃん。なるほど、ライブというか後半は
皆で歌いおしゃべりして飲む、
いわゆる「ゆんたく」なのか。

中でも楽しいのは「てんてん」という
究極のアドリブメドレー
しかも観客も一緒に合唱。
曲目は何でもアリ。そこにいる全員が歌えるようにと
幼稚園で習うような童謡の「桃太郎」だの
「君が代」「お正月」などから
歌ったばかりのBIGENまで何でもOK
歌ってないときは我々観客は「てんてん!」と
テンション高くかけ声をかけ続けないといけないルール。
「てんてん!」の間に奏者は次の曲を考えるのです。
かけそこなうと叱られる(笑)
曲とか歌とか言うよりむしろ
これ何のプレイよっていう(笑)
星空は残念ながら曇ってて
流れる雲のすき間からたまーに半月や星が
見えるくらいでしたが、
雲が切れた時に電気を消して
波照間の民謡を歌ってくれて雰囲気満点。

隠れがちな月や星の光でさえも
ちゃんと顔の判別が出来るくらい明るくて
机の上のボトルやグラスには影が落ちてます。
いい夜だなあ。
ゆんたくなライブも終わり、宿に送ってもらって
周ちゃん&お姉さんとはお別れ。
お姉さんは周ちゃんのお弟子さんというか
アシスタントというかそういうカンジ。
興奮さめやらぬ我々観客は宿の前の広場で立ち話。
どこ見て来ただの仕事の愚痴(笑)だの話してると
通りすがりに「こんばんはー」と一人の青年が。
どっかの宿の従業員で、内地から来た彼は
もとバックパッカーで、流浪の果てに見つけた
一見楽園っぽいここで働くことがいかに大変かを
語って颯爽と帰ってゆきました。
へ…変な子…
まあ夜も遅いしシャワーも浴びたいしと
お酒の入った皆さんは早々に部屋で熟睡だったようだけど
飲まなかった私と友人は、疲れてて眠いけど
シャワー浴びたら暑いしなんだか眠れない。
というわけで外に涼みに行くと、
さっきまで曇ってた空が晴れ、月も沈み
満点の星空に。天の川もクッキリ見えます。
天の川が二本に別れてるの見たのはいつぶりか。
波照間島は緯度が低いので南十字星が見れるのですが
時期的にシーズン終わりなので水平線ギリギリだから
集落の中からでは見えませんでしたが
88ある星座のうち84の星座を見れるのは
日本では波照間島だけだそうです。
次はやっぱムシャーマの頃に、ちょっと長逗留したいなあ。
明日はもう帰らなくてはなりません。
沈没したくなる人の気持ちがわかる…
- 2008/06/23(月) 18:01
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